中国茶というと烏龍茶を思い浮かべる方が多いようですが、中国で生産される茶の7割以上は緑茶です。日本の緑茶同様、熱処理を加えて発酵を止めますが、日本では蒸すのに対し、中国では炒るのが主流。香りや味わいも異なりますが、当店の緑茶は飲むうちにクセになる魅力の高級茶です。
◆中国の緑茶について
中国はとても広いので緯度によって作られるお茶が異なります。中国茶と聞いてすぐに思い浮かべる烏龍茶は、福建省や台湾など南方の茶葉が適しています。上海付近の浙江省や安徽省で生産される茶葉は緑茶に適していて、龍井茶・碧螺春・黄山毛峰といった上質の緑茶が生産されています。
先にも書きましたが、日本の緑茶との大きな違いは製茶の方法です。蒸すのではなく炒ることで独特の香ばしさが生まれ、また蒸すよりも葉の内部に本来の香り、旨味を閉じ込めることができるともいいます。
また、中国のお茶は、淹れる前の茶葉の形がさまざまで、淹れた後の茶がらも本来の葉の形を確認できるものが多いので、見て楽しむことができます。
緑茶を淹れる際は、白のきれいな磁器かガラス製の蓋椀をおすすめします。蓋椀は日本人には馴染みがありませんが、蓋を使って茶葉をよけながら飲む、という使い方のほか、急須代わりに使うことができる便利な茶器です。おすすめするのは後者の急須代わりに使う方法。葉の開く様子を見ることができ、水の色を楽しみながら濃い・薄いの調整をすることもできます。ひとりで面倒な時はそのまま蓋椀から飲んでもよし。急須より洗うのが楽なもので。。